黒部川
佐藤 アキラ
『第二話』
~一秒たりとも運に頼るな~
5月18日、仕事に復帰した私に悪い知らせが
そもそも難題が山積していた物件
それが膨れ上がり、とうとう延期になったというのだ!
となれば・・・
25日の夜、大津での物件を片付け一路黒部へ
深夜に到着し、狙いのポイントへ向かう
そこにはすでに場所取りの車が
最後の週末はやはり人が多い
予定を変更し、朝一は瀬打ちに決めた
二つの瀬を丁寧に攻めたがサクラマスからのコンタクトはなくポイント移動
元のポイント戻ると朝一3人いたアングラーが一人減っている
しかも、狙っているポジションは空いている。
そこでソフトに割り込ませてもらい釣り開始♪
自分の釣りがターゲットにアジャスト出来ていれば数投で
サクラマスからのコンタクトがあるはずだ!
しばらくキャストを続け数回、そのコースとピンポイントを
とらえたかに思えたが、サクラマスからのコンタクトはない。
そこで、定位しているであろうピンポイントから誘き出し
ブレイクでバイトさせる作戦に!
その1投目の10:30分
『ズシン ズシン』とあの感触とともにP400が絞り込まれる。
60㎝後半はあろうかと思われるそのサクラマスは
しばらく抵抗を続け、おとなしくなった瞬間
一回り大きくしたランディングネットに収まった。
66㎝の美しいサクラマス
N氏に撮影してもらいご満悦♪
2尾目との出会いは、それほど時間を必要としない。
そして、それは一歩一歩前進を続けていく
その後は、一睡もしていなかった体を一旦休め
夕刻近くまで数か所攻めたが、アタリもなく早めの納竿とした。
夜はお決まりの温泉で一息♪
初日にサクラマスを釣った後、うっかりロッドを河原に忘れる
ハプニングがありました。
無事、手元に戻りましたがご協力くださったアングラーの方々、監視員の方
この場をお借りして御礼申し上げます。
2日目
狙いのポイントで支度中、地元のお年を召されたアングラーと
しばしの釣り談義、冷凍バナナをごちそうになりました。
お返しにコーヒーを沸かし、遅めのスタートで
一緒に河原へ降りました。
娘さんにプレゼントされた高価なリールでのファーストヒットを祈って
で、本日もサクラマスの手ごたえが♪
少し時間のかかった6時過ぎ、昨日と同じブレイクでGoodサイズのサクラマス。
大きめのランディングネットは安心できるアイテムです。
64㎝のフレッシュ?
そして、予感がした7:00ちょうど
足元まで誘ったルアーにひったくるようなバイト!
スレ掛りだと思うのですが、それにしても暴力的な引きで
一気に流心まで、スプールを押さえた親指はヤケドしそうになり
下流へ下られ万事休す。
初めて黒部の洗礼を受けることになりました。
その後は精力的に各ポイントを廻るが魚からのコンタクトはなく
早朝から長時間釣り続けるのはキツく、一本獲れたこともあり
早めの納竿とした。
3日目(最終日)
この日も早朝よりいつものポイントに立った。
ただ、急激に減水したのか岸際にそのラインがくっきりと
そして、サクラマスからのコンタクトもなく
集中力が途切れかけた8:00過ぎ
明日のことを考え、帰ろうかと迷ったが
何度かサクラマスからのコンタクトがあった新幹線下で
最後になんとか1本獲りたいと、立ち寄ることにした。
ココは今シーズン実績があるため、いつも誰かがいる。
そのため、大幅に攻める角度を変えて立ち位置を決める。
前回も、数投でヒットしたため呼吸を整え集中する
そして、ベストなポジションに立った10:30
その1投目に激しいバイト!
しかし、重量感はなく今シーズンではかなり小ぶりなサクラマスだった。
53㎝のスリムなサクラマス
それでもサクラマスには変わりなく、最終日にうれしい一尾となった。
そして別れ
美しい黒部の自然、心地よい宇奈月の温泉
そして、寒かったトロッコ列車
最後に、お世話になった人たちと魅力あふれるサクラマスに
本当に楽しかった。
ありがとう!
そして、来年!?
抽選かぁ これだけは『全面的に運に頼るな』
運の神様、来年も当たりますようによろしくお願いいたします。
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